PK-513LN、PK-513LN-Aの裁断精度を向上させた3つのこだわりとは?
PK-513LN-Aの特徴的なポイントとなると、どうしても、拍子抜けしてしまうほど簡単で安全に行える替刃交換ばかりに目がいきがちですが、実は、過去最高の裁断精度が実現されているという、裁断性能の面においても大きく評価すべきポイントがあります。
これは、開発担当者の方から直々に明かされ、他のサイトではなかなかお目にかかれない内容ですが、簡単に言えば、
- 刃を支えている部分と台座の位置関係
- 紙を固定するガイドと台座との位置関係
- 盤面のシルク印刷と裁断機構部との位置関係
これら3つの精度が高い水準にレベルアップすることにより、結果、裁断の精度が向上が実現しています。とにかく、PK-513LN-Aの寸法精度に対しては、かなり気を配ったとのお話をいただきました。
では、以下、3つのポイントについて解説していきます。
ベースブロックが台盤に対し垂直
裁断の精度を向上させるのに最も注目すべきポイントは、刃と台座の位置関係です。
刃が、台座に対して正確に設置されていなければ、いくら刃の切れ味が良かったり、紙押さえの精度が高くても、それらは全て無意味になってしまうわけです。
刃は、上記画像のような「ベースブロック」というパーツによって設置されていますが、このベースブロックが台座に対し、高い精度で設置が実現しているか・・・ここがまず、重要な要因となります。
ベースブロックがPK-513LN-A本体の台座に対して垂直に設置されることで、刃が正確性の高い状態にて設置されます。刃の位置は裁断機の基軸となるポイントですから、この精度にこだわったことはPK-513LN-Aシリーズの裁断性能が高まる大事な評価ポイントとも言えます。
固定ガイドが台盤に対して水平
ベースブロックだけでなく、固定ガイドがPK-513LN-Aの台盤に対して水平になるように設計、製造されています。刃が、限りながまっすぐに設置された状態であっても、書籍類を固定するガイドの精度が低ければ意味がないですよね。
固定ガイドに関しても、台盤に対して高いレベルで水平さが実現するよう設計されています。
シルク印刷も刃と水平の位置になるように設置
さらに、台盤に「A4」などサイズの目安が示されていますが、これを「シルク印刷」と呼びます。
PK-513LN-Aシリーズは、シルク印刷が、刃に対して高い正確性を伴って水平になるように設計、設置されています。
裁断機を使っていると様々なケースがあり、必ずしも固定ガイドを使わずに裁断する場合もありますし、人によってはガイドよりも、シルク印刷を優先させている場合もあるでしょう。
シルク印刷が刃と水平に印刷されていることも外せないとても重要な評価すべき要素となります。
PK-513LN-Aは自炊目的で利用する裁断機のフラッグシップ
このような要因により、PK-513LN-Aシリーズは良質な裁断性能が実現できるようになっているわけですが、上記3点に加え、各部品の精度のアップも実施されており、さらなる相乗効果が実現する形になっています。
導入コストは他の中国製裁断機よりも高くなりますが、正直、高いだけのことはある、いや、高くて当たり前の品質の違いが実現しています。
安全性に徹底したこだわりが実現されているのと同時に、過去最高水準の裁断精度に仕上がっていることも大いに評価したいポイントです。
これまで、PK-513LN-Aは替刃交換の利便性を圧倒的に向上させた、いわゆるPK-513Lの派生モデルだと思っていたんですが、どうやらそれは私の勝手なイメージであり、派生ではなく「後継モデル」であると捉えるべきだと思います。
プラス社のPK-513LN、PK-513LN-Aの開発に対する姿勢や様々なお話しを直接お聞かせいただき、同時に、完成した製品を実際に使ってみると、まさに、そんな印象を持つに至った次第です。